ユーロ・フットボール・アカデミーの指導哲学

アーセナル等のプロクラブで用いる長期計画的トレーニング理論を採用

どの年代でどのような能力が向上しやすいかはある程度科学的に解明されています。欧州のアカデミーではジュニア年代で勝利を追求しません。なぜなら勝つための最適解は大きく速い選手がシンプルに前に蹴る。あるいは発達段階の早い選手がドリブルをおこなうといったものだからです。それは勝利のための正しい選択です。しかしそれによって欧州から日本の選手は戦術理解がない。判断力が長けていない。と指摘されています。欧州トップクラブではプロの仕事は勝つこと。育成年代の仕事はプロに通用する技術と判断力をみがくことと明確になっています。私たちもジュニア年代では勝利を目指すだけでなく、そのスタイルは難しく複雑な部分も含めて育成年代に必要な要素から選択しています。私たちは18歳になった時に海外で通用する選手の育成を目指しています。
なぜ欧州の選手はプレッシャーの中でもボールを失わないのか、決定力が高くパススピードが速いのか。それは育成年代に徹底すべきはそのような能力だと考えられているからです。ジュニア年代での身体能力の差は18歳まで保証されません。多くの場合は現在小さい選手にも追い付かれてしまいます。
選手のピークがジュニアやジュニアユースやユース年代とならないよう勝利と育成を併せ持つことが大切になります。勝利を目指すのは当然として、そのスタイルや中身にこそ価値があります。

多くの国際大会で日本チームは世界の強豪を破りますが、18歳になった時に彼らを上回ることは非常にまれです。それは才能ではなく育成年代の捉え方にあると考えています。

フィットネスと健康

トレーニングは量よりも質が大切です。種目によって運動時のエネルギーをどのように体が生み出すかは異なります。私たちはフィットネストレーニングを行いません。フットボールフィットネスというフットボールに特化したフィットネスを指導します。またストレッチやピステ着用など、受傷防止のための健康管理について専門的に指導します。
動作チェックを行い筋肉に疲労やバランスを崩しているなどの問題が発見されれば別メニューや負荷の調整がおこなわれます。全員が同じ身体をもっているわけではありません。個々にコントロールを行います。
復帰に向けたプログラムも個々に作成し、再受傷を予防します。フットボールリハビリテーションなど、専門的なアプローチが可能です。

「完璧」な技術を身につける

私たちはマッスルメモリーと呼びますが、何も考えずに意識を向けなくても確実に出来るテクニックの習得を目標としています。どんな蹴り方でも間違った姿勢でもボールは飛びますし、ゴールに入ることもあります。しかしプロとアマチュアの差は精度にあります。
どんな状況でも確実に実行できる技術指導を徹底することで、選手は戦略や判断に多くの意識を向けることが可能になります。シュート1つをとっても6つの基礎スキルがあります。使い分けと合わせて徹底します。

戦略・判断力の育成

フットボールは極端に切り取って学ぶものではありません。料理の工程には食材を切るなどの技術が必要ですが、何を作るかによって切り方は変わります。同様にフットボールはパスだけ、ドリブルだけを切り取ることは出来ません。
全てのトレーニングにおいて、状況判断の要素があり、戦略の基礎知識を学び、個々の決断を加えなければなりません。戦術は何歳から習うべきか?という質問を受けることもありますが、3歳であっても状況判断は重要です。
それは実生活と同様ですが、その年齢の選手はチーム全体を考えることが困難です。年代に応じて個々であるいはユニット。チームと判断する範囲が広がりますが、全ての年代で判断力を身につけます。

主観的・経験則だけでなく、客観的なデータを用いた指導を行います

試合を撮影し、欧州アカデミー同様にデータ化。各選手の問題点や改善点を客観的に抽出し指導に反映します。時には1分前のプレーをピッチにプロジェクターを設置して客観的に開設するなど、データ・映像を用いて指導を行います。(現在GPSテスト運用中)