ピーター・キロフからのメッセージ
私は4歳の時初めて父に連れられてサッカーの試合を観に行きました。
そのサッカー場で「僕は将来プロのサッカー選手になろう。」と決めたのです。
その当時は国全体が貧しく、コーチもいないため、家の近くで友人と、蹴れるものなら石でも蹴って、練習をしていました。炎天下の中でも雪の中でもサッカーをして、家の中でも鏡の前でフォームの練習をしていました。10分でも時間が空けば、ボールを蹴る毎日でした。
11歳の時、ブルガリアで一番古いFCスラヴィアにユースとして入団し、そのままプロ入りを果たしました。国立大学と大学院ではスポーツマネージメントを専攻し、ブルガリアの歴史の中で最も若い年齢でFCスラヴィアの監督に就任しました。
しかし、国が社会主義から資本主義へと変わり、政治的に不安定になったことを機会に、祖国を出ました。
新天地のアメリカでは、クラブユースから大学まで、世界中のサッカー選手たちを指導してきました。しかしアメリカは長いサッカーの歴史をもつヨーロッパとは何事も正反対の事ばかりで、ジュニア期に「正しいもの」に触れないことが、その後の大きな妨げになることを知りました。
そんな折、イングランドのマンチェスターユナイテッドから依頼されて、当時シアトル郊外にあったマンチェスターユナイテッドサッカースクールで指導をすることになり、そこで初めて日本人の選手に出会ったのです。その後、日本のサッカーを観に何度か足を運ぶことになりました。
日本はもともと私の大好きな国でしたが、私がこの国でサッカーを指導したいと願った理由は、「世界の中でもこれほどサッカーの才能に溢れた少年たちがいる国はいない。」と感じたからです。しかし、残念ながらその子どもたちを一貫して正しく指導していく環境がまだ整っていない。そのことに気づき、2009年アーセナルサッカースクールハワイ開校と同時に日本人向けキャンプをスタート。日本では2013年サッカースクールJAPAN YOUTH FOOTBALL ACADEMYを開講後、アーセナルサッカースクールの拠点を東京に移動。現在はアーセナルだけでなく、欧州の育成を取り入れたユーロフットボールアカデミーとして活動しています。
日本は素晴らしい国です。
私は、いつかワールドカップで優勝する力を秘めた国だと、信じています。
これからのサッカーは「力」ではなく、「頭」です。そして日本の文化である「輪」です。
一貫した育成を知識のある指導者が行えば、日本の子どもたちは必ず秘めている才能を開花させてくれると、私は確信しています。
海外クラブのサッカーをただ体験してもらうのではなく、日本人にあった指導を、論理的・科学的な根拠をもって指導者が正しく教え育てていくことで、日本の選手は世界レベルを超えていくと私は信じています。
一度「世界を目指す」空間を体験しに来てください。そしてその体験を夢から一緒に歩む道へと変えていきましょう。
世界を目指す日本のサッカー選手たちへ
コーチングディレクター
Peter Kirov